高校生無頼控
70年安保の傷を背負い、兄を探す旅に出たムラマサ。
実は単なる軟派無宿だった。

ムラマサこと村木正人の兄は過激派の学生だった。
兄が逮捕されたことにより、母は自ら命を絶つ。
ムラマサは、母を死に追いやった兄を斬るために鹿児島から上京する。
無頼の高校生ムラマサは、ガクランに木刀という時代がかったスタイルだが、頭も切れるし、腕も立つ。おまけに口も達者だった。
金欠の無宿者のため、ふんどし姿で奇行をおこない、女の注意をひく。
きっかけが掴めれば、急に多弁となり、不思議な説得力のある理屈をこねて女の脚を開かせ、一宿一飯にありつく。
次々に出てくる魅力的な女を落とす、ムラマサの機知に富んだ会話や行動が面白い。
旅本来の目的がなんだかわからなくなってくるが、青春の旅ということでいいのではないか。
映画版では沖雅也がムラマサを演じた。
沖雅也はのちに「おやじ、涅槃で待つ」と言い遺し、京王プラザホテルの最上階から飛び降りた。享年31歳だった。
「高校生無頼控」 作・小池一夫 画・芳谷圭児 双葉社「漫画アクション」
実は単なる軟派無宿だった。
ムラマサこと村木正人の兄は過激派の学生だった。
兄が逮捕されたことにより、母は自ら命を絶つ。
ムラマサは、母を死に追いやった兄を斬るために鹿児島から上京する。
無頼の高校生ムラマサは、ガクランに木刀という時代がかったスタイルだが、頭も切れるし、腕も立つ。おまけに口も達者だった。
金欠の無宿者のため、ふんどし姿で奇行をおこない、女の注意をひく。
きっかけが掴めれば、急に多弁となり、不思議な説得力のある理屈をこねて女の脚を開かせ、一宿一飯にありつく。
次々に出てくる魅力的な女を落とす、ムラマサの機知に富んだ会話や行動が面白い。
旅本来の目的がなんだかわからなくなってくるが、青春の旅ということでいいのではないか。
映画版では沖雅也がムラマサを演じた。
沖雅也はのちに「おやじ、涅槃で待つ」と言い遺し、京王プラザホテルの最上階から飛び降りた。享年31歳だった。
「高校生無頼控」 作・小池一夫 画・芳谷圭児 双葉社「漫画アクション」
荒野の少年イサム
明治の初め、ひとりの武士が米国に渡る。
その息子が、凄腕のガンマンになったという話。

会津といえば、「朝敵」とされていたため、明治の初め頃は肩身の狭い思いをしていたのだろう。
会津藩士だった渡勝之進は、学問修業のために渡米する。しかし、所持金が底をつき、金採掘の手伝いをしていた。そしてネイティブアメリカンの娘との間に男子をもうけ、イサムと名付けた。勝之進はイサムと生き別れになる。
余談だが、1869年、戊辰戦争の敗者となった会津人の一部が実際にカリフォルニア州に入植している。会津藩の軍事顧問だったプロシア人ヘンリー・シュネルの世話で桑や茶の畑を拓いたという。
イサムはロッテンキャンプで育てられていた。
ある日、洪水が起こり、流されていたところを、賞金首のウインゲート一家に連れ去られる。ウインゲートの親父と兄たちは、イサムにガンマンとしての厳しい修業を課す。成長し、一家の一員として悪事に手を染めていたイサムだが、父勝之進のサムライスピリットと、ロッテンキャンプの人たちの優しい心は忘れていなかった。正義に目覚めたイサムは、一家を抜け出し、生き別れになった父を捜して荒野を旅する。
川崎のぼるが描く、西部劇漫画の世界が非常にいい。
拳銃やナイフ、ガンベルトといったマニアックな描写も楽しめる。
1971年には、サムライウエスタン大作「レッド・サン」(仏伊西合作映画・テレンス・ヤング監督)が公開されていた。、三船敏郎、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンの三大スターが競演。
この手の映画は、日本や日本人の描き方にばかり目がいくので、映画として純粋に評価したり、楽しんだりすることは難しい。
その息子が、凄腕のガンマンになったという話。

会津といえば、「朝敵」とされていたため、明治の初め頃は肩身の狭い思いをしていたのだろう。
会津藩士だった渡勝之進は、学問修業のために渡米する。しかし、所持金が底をつき、金採掘の手伝いをしていた。そしてネイティブアメリカンの娘との間に男子をもうけ、イサムと名付けた。勝之進はイサムと生き別れになる。
余談だが、1869年、戊辰戦争の敗者となった会津人の一部が実際にカリフォルニア州に入植している。会津藩の軍事顧問だったプロシア人ヘンリー・シュネルの世話で桑や茶の畑を拓いたという。
イサムはロッテンキャンプで育てられていた。
ある日、洪水が起こり、流されていたところを、賞金首のウインゲート一家に連れ去られる。ウインゲートの親父と兄たちは、イサムにガンマンとしての厳しい修業を課す。成長し、一家の一員として悪事に手を染めていたイサムだが、父勝之進のサムライスピリットと、ロッテンキャンプの人たちの優しい心は忘れていなかった。正義に目覚めたイサムは、一家を抜け出し、生き別れになった父を捜して荒野を旅する。
川崎のぼるが描く、西部劇漫画の世界が非常にいい。
拳銃やナイフ、ガンベルトといったマニアックな描写も楽しめる。
1971年には、サムライウエスタン大作「レッド・サン」(仏伊西合作映画・テレンス・ヤング監督)が公開されていた。、三船敏郎、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンの三大スターが競演。
この手の映画は、日本や日本人の描き方にばかり目がいくので、映画として純粋に評価したり、楽しんだりすることは難しい。
少年忍者 風のフジ丸
時は戦国、波乱の時代。
鷲にさらわれた赤ん坊が、少年忍者に成長。

赤ん坊の頃、鷲にさらわれたという話が哀しい。
母親は、我が子のゆくえを追って、何年も旅を続けている。
忍びや盗賊集団は、従順な配下を育てるために赤ん坊をさらってくるのだという。
鷲にさらわれた赤ん坊は、フジ丸と名付けられ、風魔十法斉を首領とする忍びの里で育てられた。やがて優れた術の使い手に成長するが、非道な十法斉に反発し、ひとり、群雄割拠の戦国の世に飛び出す。
その頃、武将たちの間では「龍煙の書」の争奪戦が始まっていた。
これを手に入れた者こそが天下を取るといわれる、最終兵器の製法が記された秘伝の書であった。その、あまりの恐ろしさを知ったフジ丸は、「龍煙の書」を誰よりも早く手に入れて葬ろうとする。秘伝をめぐって、風魔一族、伊賀の忍び、南蛮邪法の使い手たちなどが、三つどもえ、四つどもえの闘いを繰り広げる中、フジ丸は平和の戦士としての自分に目覚めていく。そして過去に決着をつけるために、風魔十法斉との最終決戦へ向かう。
東映テレビアニメとして1964〜1965年にNETテレビ(現テレビ朝日)で放送。
物語の原型は白土三平の漫画「風の石丸」(1960年、講談社刊)と「忍者旋風」。
藤沢薬品工業が番組のスポンサーだったため「風のフジ丸」となった。
番組の最後の「忍法千一夜」を楽しみにしていた人が多かった。
昭和に現存する本物の忍者(戸隠流三十四代目・初見良昭)が出てきて、手裏剣、まきびしなどの武器や「木の葉隠れ」「火炎の術」などの真面目な解説をした。
鷲にさらわれた赤ん坊が、少年忍者に成長。

赤ん坊の頃、鷲にさらわれたという話が哀しい。
母親は、我が子のゆくえを追って、何年も旅を続けている。
忍びや盗賊集団は、従順な配下を育てるために赤ん坊をさらってくるのだという。
鷲にさらわれた赤ん坊は、フジ丸と名付けられ、風魔十法斉を首領とする忍びの里で育てられた。やがて優れた術の使い手に成長するが、非道な十法斉に反発し、ひとり、群雄割拠の戦国の世に飛び出す。
その頃、武将たちの間では「龍煙の書」の争奪戦が始まっていた。
これを手に入れた者こそが天下を取るといわれる、最終兵器の製法が記された秘伝の書であった。その、あまりの恐ろしさを知ったフジ丸は、「龍煙の書」を誰よりも早く手に入れて葬ろうとする。秘伝をめぐって、風魔一族、伊賀の忍び、南蛮邪法の使い手たちなどが、三つどもえ、四つどもえの闘いを繰り広げる中、フジ丸は平和の戦士としての自分に目覚めていく。そして過去に決着をつけるために、風魔十法斉との最終決戦へ向かう。
東映テレビアニメとして1964〜1965年にNETテレビ(現テレビ朝日)で放送。
物語の原型は白土三平の漫画「風の石丸」(1960年、講談社刊)と「忍者旋風」。
藤沢薬品工業が番組のスポンサーだったため「風のフジ丸」となった。
番組の最後の「忍法千一夜」を楽しみにしていた人が多かった。
昭和に現存する本物の忍者(戸隠流三十四代目・初見良昭)が出てきて、手裏剣、まきびしなどの武器や「木の葉隠れ」「火炎の術」などの真面目な解説をした。

