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ゴーダ哲学堂 空気人形 

「悲しみをなくしたいのなら、心を持たなければいい。
 しかし、心を持たない人生なんてつまらない、面白くない」


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作者の業田良家は、若い頃、ニーチェに傾倒したともいわれるが、本質は仏教の徒であると思う。
ゴーダ哲学の底には仏教的な人生観、自然観が流れているような気がする。

 「おのれのあるがままの姿を愛しいと思え」
 「どんな人生だろうが、ただ感謝して生きればいいんだよ」

なんだか、禅宗の坊主に説法されているような気分になる。

釈尊が思ったように、人間には「生、老、病、死」の苦悩があって、この苦しみを超える存在になるために解脱をめざすのが本来の仏教であるという。
しかし解脱などは在家の衆生にできるものではない。
作者は煩悩を肯定するし、業を抱え込んだまま生きよと提案する。
筆名からして業田良家(ごうだらけ)なのである。

表題作の「空気人形」は、心を持ってしまったがゆえの悲哀を描いたもの。
純は、男の欲望処理だけのために作られた空気人形だった。
毎日、自分で体を膨らませて、アルバイトに行っている。
しかし、いつしか心を持ってしまう。
バイト先のF夫に優しくされることで、恋に落ちる。
恋に落ちたため、男の本性にふれ、とんでもない悲しみに襲われる。

 「悲しみをなくしたいのなら、心を持たなければいい。
 しかし、心を持たない人生なんてつまらない、面白くない。
 そう、生きていること自体が悲しいのです」

哲学をするというよりも、近くの寺の住職のところに遊びに行くような感じかもしれない。
しかし、悩みがなくても、悲しい話を聞かされ、悩まされる。泣かされる。
そんな感じの漫画短篇集。

●わたしを愛してください●ネガティブ・シンキング●情熱●空気人形●真実●怒り●フォークソング●人類の代表●私の花●損得ロボ●キャラクター子熊さん

「ゴーダ哲学堂 空気人形」業田良家 小学館
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