スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バイオレンスジャック 

バイオレンスによる支配とバイオレンスによる抵抗。
善も悪もない、それぞれの自己表現による群像劇。

バイオレンスジャック (ゴラクコミックス) 全31巻 永井豪作 

「関東地獄地震」によって房総半島はちぎれ、丹沢山系には火山灰の壁が出来た。
さらに群発する地震が関東を孤立させた。関東は無法地帯となっていた。
スラムキングは、暴力による恐怖政治を布いて関東に君臨していたが、バイオレンスジャックの出現が人々を目覚めさせた。

スラムキングは母親の腹を突き破って生まれてきた異常児だった。
病的な力の持ち主で、常に鎧を身につけていなければ生きられない異常人だった。
幼少の頃より誰からも愛されなかったため、完全なる支配によって愛までも得ようとしていた。
キングの愛を拒めば、斬馬刀で手足を斬られ人犬にされる。
鎖に繋がれた男と女は涙を流し、おびえながらも、キングを倒してくれる人間を待ち望んでいる。どんな状況におかれても暴力には屈しない。

謎の巨人バイオレンスジャックは、鉈のようなジャックナイフをふるい、たった一人でキングの勢力に打撃を与える。ジャックは関東の人間たちに自由と自立への闘いを身を持って伝える。その伝え方は激しすぎるため、ジャックが通り過ぎたあとは廃墟となる。
やがて関東のすべての力がスラムキングの砦へと向かう。

「バイオレンスジャック」の舞台である無法地帯の関東は、人間の業をすべて吐き出すような激しい自己表現の場であると思った。誰もが全身全霊で生き抜かなければならない。
そして、他を認めない自己表現は滅ぼされると感じた。

「バイオレンスジャック」 永井豪
1973-1974年「週刊少年マガジン」連載
1977-1978年「月刊少年マガジン」連載
1983-1990年「週刊漫画ゴラク」連載
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。