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男樹 

俺はろくでもない息子だった。
しかしな、おふくろが生きていたあかしになる。

男樹 全6巻 本宮ひろ志作 

村田京介が祖父の乗る車を強引にとめ、骨壺から母の骨の一部を奪った時にはいたセリフ。
京介が少年院に入院中、母・志津子は病死していた。

「男気(おとこぎ)」は損得を顧みずに弱きを助ける、困っている人を見過ごせない気性。つまり侠気を意味する言葉だが、この漫画の影響か、男気ではなく「男樹」と書く人が多くなった。

「男樹」は「男という大きな樹を育てろ」「しっかりと根をおろせ」というこの漫画のテーマを表す言葉だと思う。
京介は高校生の頃、村田組系大心会の武藤との決闘に臨み、引いて生きる人生ではなく、どんな場合でも強く前に出て生きることを誓った。そのため、あらゆるものとの闘いの中でしか生きられなくなる。恋人の久美子にも母と同じ苦しみを与えることになる。父・村田正三が持つ「任侠の血」がそうさせたのかもしれない。

京介は母や友人たちの死を体に刻みながら、すべてを肥やしにして「男樹」を育てていく。

この漫画の続編として「新・男樹」「男樹四代目」がある。
正三から京介、京太郎、京子へと続く村田四代の物語で、本宮漫画特有の破れかぶれのパワーは健在だが、全体に流れる悲しみやテーマ性といったものは初代の「男樹」に比べると弱い。

またレトロな雰囲気を味わうなら「男樹」の方である。
1979年に描かれたものとしても、これは世界観、価値観がかなり古い。いい意味での古くささがある。

「男樹」全6巻 本宮ひろ志 「ビッグコミック」1979-1980年連載
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