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聖-天才・羽生が恐れた男 

将棋盤に叩きつけた命の棋譜。
村山聖九段、29年の生涯を描く。


聖―天才・羽生が恐れた男 (1)

村山聖(さとし)は5歳の時からずっと病院暮らしだった。
腎臓ネフローゼというやっかいな病気で、20歳まで生きられないだろうといわれていた。
院内学級の子供たちは、友だちが突然いなくなることに慣れていた。
ある夜、友子がいなくなった時も、みんな何もなかったようにふるまっていた。
友子のベッドには、友子が可愛がっていたぬいぐるみだけがいた。

聖は6歳の頃、病院で直人という仲間から将棋を教わる。
異常な才能をみせた。
聖の命は将棋のためだけに使われるようになった。
全国小学生将棋名人戦では、のちに七冠となる羽生善治や佐藤康光と出会う。

森信雄を師匠に10代でプロ棋士となった。
薬の副作用のせいか、顔がぷっくりとしていた。
その顔が鬼と化し、叩きつけるように駒を打つ姿から「怪童丸」の異名をとった。
「東の羽生、西の村山」と称され将来を期待される。
が、ネフローゼに加えてガンの発生、手術、再発、転移……。対戦中に朦朧とすることもあった。
将棋の神に命を差出すような勝負と、激しい闘病の中で八段まで昇進する。贈九段。

小児病棟で幼なじみだった美樹ちゃんと、中学の時に再会した場面が印象に強い。
美樹ちゃんは、病院でも散歩でもいつも制服姿だった。ほとんど学校には行けないといった。
制服をできるだけ着ていたいという。みんなと同じように学校へ行きたいと。
そして聖くんの夢が将棋の名人になることなら、私の夢はお母さんになることだといった。
不覚にも、本の上に涙を落としてしまった。

「聖-天才・羽生が恐れた男」全9巻 山本おさむ
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