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バンパイヤ 

苦しみながら悩みながら戸惑いながら、
抑圧された「野性」を解放する一族。

手塚治虫漫画全集(320)

人間の脳というのは、本能を司る部分(爬虫類などと同じ脳)の上に、知性の新皮質が積み上げられた構造になっているという。つまりは野獣の脳もあわせもっているのである。
人間はいつも、凶暴な野性を解放したがっているのかもしれない。

手塚治虫の「バンパイヤ」はいわゆる吸血鬼ではない。
どちらかというとライカンスロープ(人狼)のたいぐいではないかと思う。

バンパイヤ一族は人狼だけではない。多種多様で、それぞれ大蛇、犬、猫、馬などに変身する。
一族は虐げられ、ひっそりと暮らしていたが、ある夜、秋吉台の鍾乳洞に集い、バンパイヤ革命を起こすための決起集会を開く。
バンパイヤ革命とは一族による社会への復讐か、あるいは人類の本能の解放か。

トッペイは月を見ると狼に変身するバンパイヤ一族の少年だった。
一族の掟を嫌い、新しい生き方を志して東京に行く。
東京でロックこと間久部録郎(まくべろくろう-シェイクスピアの「マクベス」のもじり)と出会う。
ロックはとんでもない男だった。
過去、クラス全員の机に小便をかけて学校を逐電していた。
ロックはバンパイヤ一族の力を利用し、自らの大いなる野望を実現すべく動き出す。

女バンパイヤの岩根山ルリコは、玉葱の匂いを嗅ぐとメスの狼に変身する。
苦しみながら狼化していく姿がセクシーだった。

「バンパイヤ」手塚治虫
1966-1967年「週刊少年サンデー」連載
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