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日出処の天子 

飛鳥斑鳩の権力闘争に、奇妙な恋愛感覚が絡む物語。
異能力を使う妖しい雰囲気の聖徳太子がいい。

日出処の天子(第1巻)

「十七条の憲法」を制定し「神仏習合」によって和の政治を行った、すぐれた為政者としてのイメージが強い聖徳太子だが、ここでは古代の呪術を使う、神秘的な人物として描かれている。

飛鳥時代というのはよくわからないし、映画やドラマで描かれることも少なく、あまり馴染みがない。大王(おおきみ・天皇)家を始め、家督の継承は父子よりも兄弟間で行われることが多かったり、また近親婚もふつうで、夫婦は同居せず夫が妻の家に通う「妻問い婚」といった婚姻形式などもあって、遠い異国のような感じがする。「日出処の天子」(ひいづるところのてんし)では、そうした不思議な時代の雰囲気が味わえる。

厩戸王子(うまやどのおおじ・聖徳太子)と蘇我毛人(そがのえみし)、その妹の刀自古郎女(とじこのいらつめ)が中心となって物語は展開する。
厩戸王子は性を超えた存在で、蘇我毛人に強い愛情を抱き、精神感応で触れあおうとする。そこに、実の兄に恋心を抱く刀自古郎女が絡んできて、古代の妖しい世界は深まっていく。

タイトルの「日出処の天子」は、聖徳太子が隋の煬帝に宛てたとされる国書「日出ずる処の天子、書を日没するところの天子に致す、恙無きや 云々」からとられている。

「日出処の天子」山岸涼子 全7巻 白泉社文庫 
1980-1984年「LaLa」連載
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