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へび女 

精神医学上の憑依妄想か、真の妖怪か?
怖ろしくて、やがて哀しい「へび女」。

へび女

かつて「へび女」といえば縁日の怪しい見世物小屋の定番だった。
「親の因果が子に報い~」
客引きの口上にひかれて入ってみると、窮屈そうなへびの衣裳を身につけた女が、無表情で座っているとかいう落ちだった。あるいは大へびを身体に巻きつけて戯れているような様子。人魚とか河童も同じようなパターンだった。
昔の見世物小屋は、でたらめなこともやっていたらしい。
本物のフリークスを幼い頃に買い取って見世物したり、無理矢理芸を仕込んだりしていたようだ。「人間ポンプ」「電飾人間」など、エスパー伊藤や電撃ネットワーク風の我慢大会のような芸も多かった。

なんの目的かはわからないが、入院中のママは弓子に「へび女」の話をする。
「へび女」が別の病棟にいる。その女は体中に鱗がはえ、口は耳元まで裂けているという。
好奇心を起こした弓子は「へび女」を探しに行く。薄暗い隔離病棟のようなところに女の患者がいた。
女は弓子に「カエル、持ってない?」と聞く。女は弓子の鞄から理科の教科書を取り出してカエルの写真が載っているページを破り取る。
次の日、弓子は退院するママを迎えに行くが、様子が変だった。ママの寝ていたベッドには鱗が落ちていた。家に帰って来てからもママは奇妙だった。卵は生のまま飲み込むし、肉を生で食べたいという。
弓子は入浴中のママを見に行く。背中に鱗がはえているような気がした。これはママではなく「へび女」ではないかと思い、例の女の患者がまだ病院にいるのかどうか確かめに行くが、女はそこにいた。弓子は混乱する。
男の子に頼んで池のカエルを捕ってもらい、ママに罠を仕掛ける。(ママがこわい)

弓子は夏休みに、おばさん、おじさん、いとこの京子のいる田舎に行く。
ところが田舎では、弓子という名の「へび女」が東京からやってくると、占いによって予言されていた。村の人は弓子の姿を見ると逃げ出す。
弓子といとこの京子は、昔からへび屋敷と恐れられ、廃屋となっていた家に行く。
「へび女」はそこで弓子を待っていた。いきなり襲いかかってきた。ふたりは逃げ出したが、京子の体内に「へび女」の血が注入されてしまう。京子は無意識のうちに庭のカエルを捕まえ、そのまま飲みこもうとしてハッと我に返ったりする。(まだらの少女)

田舎の伝説にまつわる憑依妄想、もしくは祈祷性精神病のたぐいか、真性の魔物かはわからない。
女は怖い。妄想とか、思いこみの激しさが女を怖いものにしている。
母親や仲のいい従姉妹が突如豹変し、自分を「へび女」だと思いこむとしたら、こんなに怖い話はない。

「へび女」(ママがこわい まだらの少女 へび少女)
1965-1966年「週刊少女フレンド」掲載
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