スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あしたのジョー 

「あしたのために」という手紙から始まる青春。
闘うことでしか表現できなかった恋。


あしたのジョー(12)

「あしたのジョー」とは、ある種の強烈な恋愛ドラマだったのではないかと勝手に解釈している。

矢吹丈とブルジョアのお嬢様である白木葉子の住む世界は違っていた。
ボクシングを媒介にすることでしか接点が生まれない。甘い会話もない。いつも喧嘩腰である。ふつうの恋愛など成立しない。
ボクシングから離れた時点で、ふたりはまた別の世界の人間になる。
白木葉子は丈を援助し、闘いへとけしかける。そういう愛し方しかできなかった。

白木葉子の恋は暴力的だった。女の暴力だ。
モチベーションの下がった丈を許さなかった。
許してしまえば、接点がなくなるからだ。
丈は、いわば奴隷だった。しかし丈にも意地がある。
おのれの性と生のすべてを絞り出し、命を削りながら闘った。
自分を虐め、闘うことでしか表現できなかった。

そして最後は葉子に「矢吹くんが好き」といわせた。
しかしそこからふつうの恋が始まることなどありえない。
成就した瞬間に終わる恋だった。

丈はホセ・メンドーサとの死闘で真っ白になる。そこでこの物語は終わる。
丈は死んだのか?生きているのか?
そんなことはどうでもいい。
白くなるまで闘うことが、丈の意地であり最大の愛し方だったと思う。

白木葉子が登場するまで丈のモチベーションはいまいち低い。
ライバル力石徹も、丹下段平のおっちゃんもいい味を出しているが、丈をして獣の世界へと導く「動機」としては少し弱い。雄を獣にするのは、やはり雌、それも手の届きそうもない女神のような雌ではないだろうか。
「憎いあんちくしょう」とは、力石でもカーロスでもホセでもなく、白木葉子のことだったのかもしれない。

「あしたのジョー」作・高森朝雄 画・ちばてつや
講談社・週刊少年マガジン1968年~1973年連載
TVアニメ 1970年~1971年 フジテレビ系
スポンサーサイト

コメント

あしたのジョー

初めまして。澁谷と云います。プログ読まさせていただきました。現在番組リサーチをしてまして、1970年3月24日講談社講堂で行われた「力石徹の葬儀」を調べています。この葬儀に出席された方、記録フイルム、写真、配った力石の墓石を探しています。ご存じでしたら、ぜひご一報をと願っています。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://retro7comic.blog57.fc2.com/tb.php/44-b9befb5b

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。