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寄生獣 

ゴムのように粘り、鞭のようにしなる、
刃物のように硬質な筋肉の寄生獣。

寄生獣(6)

この漫画を読むと、映画「遊星からの物体X」を思い出す。
人間の肉が伸びて異様な姿に変形する。
キュビズム絵画のように、顔のパーツ配置に落ち着きがない絵がなんとも奇妙で魅力的だ。
たとえばクチが馬鹿でかく開き、鋭い牙が人間の頭を「バリンッ」と食ってしまうとこなどは、インパクトがありすぎて、グロテスクというより、ある種のギャグのような面白さがある。
細かい背景を描き込まない岩明均の淡泊な絵だからこそ、そんなシーンの凄みが一層際立つ。

寄生獣たちは、宇宙のどこからかやってきた。
目的はよくわからない。高い知性を持っているため、自分たちのレゾンデートルとかを考え始める。
寄生獣は人間の中に侵入すると、脳を食い、意識を支配する。寄生された人間は、人間のカタチをした、別の生き物になる。主人公の新一だけは、奇跡的に脳を食われず、右手に寄生される。
新一に寄生した個体は「ミギー」という名をつけられ新一と共生する。

寄生獣たちは、雑食だが人間を好んで食う。人間の姿で人間を食う。
人間社会への浸食が進んだ頃、人間たちも自衛隊を出動させ反撃を開始。静かでグロテスクな戦争が始まる。
戦いのなかで、なにかに寄生しないと生きられない生物の「悲哀」が次第に浮き彫りになってくる。

「寄生獣」全10巻 岩明均  講談社「アフタヌーン」1990-1995年連載  
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